Agave アガベ（Hahnemühle ハーネミューレ）

リュウゼツラン繊維70％、ごくわずかなテクスチャー感と自然な紙白。

用紙の基本情報

名称

Agave アガベ

メーカー

Hahnemühle ハーネミューレ

シリーズ名

Natural Line ナチュラルライン

面質

textured matt テクスチャード マット

用紙の色

white ホワイト

厚さ

0.50mm

坪量

290g/m²

白色度

89％

不透明度

99％

材質

龍舌蘭繊維70％、コットン30％

蛍光増白剤

不使用

アシッドフリー

適合（用紙メーカーのカタログの記載内容）

特徴

“アガベはリュウゼツランの繊維を使用して製造されたデジタルファインアートペーパーです。貴重な資源と環境に配慮し、素材の70％がリュウゼツランの繊維、30％がコットンで生成されています。繊細なテクスチャと蛍光増白剤を含まない明るい自然な紙白は作品に柔らかな印象を与えます。マットプレミアムインクジェットコーティングにより、濃度、色域、色の階調、画像の鮮明さにおいて優れた印字結果を保証します。”
“酸やリグニンを含まず、アーカイブの品質を満たしています。写真や絵画の複製、デジタルファインアート、アルバム、グリーティングカードなどに使用できます。”
（メーカーの説明からの引用）

※面質の欄はメーカーのカタログ表記をもとにしつつ、特徴が分かりやすいように当事務所なりに記載しています。

主な特徴

　表面はごくわずかなテクスチャー感があり、マットな紙です。
　厚さの雰囲気としては厚めの画用紙くらいの厚さです。

素材　龍舌蘭繊維70％、コットン30％

　紙は繊維を集めて漉いて平らにしたものです。草の繊維であれ、稲わらや麦わらの繊維であれ、布の繊維であれ、針葉樹や広葉樹などの木の繊維であれ、繊維がたくさんあれば紙を作れます。よってリュウゼツランの繊維からでも綿・コットンからでも紙を作れます。
　アジアでもアジア以外の地域でも、昔からぼろ布や草などから繊維をとって紙を作っており、近代になってからは木の繊維で大量に紙を作るようになりました。

　アガベはリュウゼツランの学名で、「アガベ」はリュウゼツランの繊維70％、コットン30％の紙です。

アシッドフリー

　現在一般的に売られている紙はほとんどが中性紙であり酸性ではありませんが、短期使用する紙と違い長期保存に耐えるためには一般的な紙以上に無酸性であることは重要です。「アガベ」はアシッドフリーと明記された無酸性の紙です。

蛍光増白剤無添加

　蛍光増白剤は光のうち特定の波長を吸収し、青い光に変えて照射するような物質で、蛍光増白剤を使用すると紙が青白く見えて見た目の白さが増します。
　しかし紙や紙に印刷した色の安定性は落ちます。
　「アガベ」は蛍光増白剤を使用しない紙であるため、年月が経っても色の安定性が高いです。

ISO9706の基準に準拠

　ISO 9706:1994 情報・ドキュメンテーションー記録資料用紙ー耐久性のための用件 という保存に適した用紙の基準を定めた国際規格があります。pH、引裂き強さ、アルカリ残留物、酸化への耐性などが定められています。
　「アガベ」はISO9706の基準に準拠している保存性の高い紙です。

出力見本

カラー写真の出力のスキャン画像

　以下の画像はプリンター出力のスキャン画像です。
　凹凸のある用紙を見た目の通りにスキャンするのが困難なため、実際の見た目とは多少異なりますのであくまで目安とお考えください。

モノクロ写真の出力のスキャン画像

　以下の画像は完全に無彩色にしたモノクロ写真のプリンター出力のスキャン画像です。
　凹凸のある用紙を見た目の通りにスキャンするのが困難なため、実際の見た目とは多少異なりますのであくまで目安とお考えください。

カラー写真の出力の撮影画像

　以下の画像は横から照明をあて、通常以上に材質感を目立たせて撮影しています。
　通常の照明下で正面から見た場合、この撮影画像ほどテクスチャーの凹凸が目立つことはありません。

当サービスにおける出力結果の色域

　当サービスにおけるAgave アガベのプリンター出力結果の色域のグラフです。
　同じ用紙でもプリンターが異なれば色再現域も異なりますので、以下のグラフはあくまで当サービスで出力した場合の測定結果です。

　

出力料金